近年の007をベースとした
比類なきアクションコメディ
何よりも主題歌が最高。
Pフェイグ監督、メリッサ・マッカーシー主演、ゴーストバスターズコンビの送るパロディを超えた作品。ベースは007,ワールドイズノットイナッフあたりか…。舞台イメージはカジノ・ロワイヤルを想起させ、007ファンを自負する私をニヤリとさせてくれるシーンも多く、敢えて賛辞を送りたい。
007がダニエル・クレイグ作品から真面目、シリアス過ぎるリアル路線に行ったため、近年昔の007路線を懐古的にパロディまたは、オマージュとした作品が作られている。ある意味カウンターカルチャーとしての面白さである。今作はブロスナンボンドに近く、ローズ・バーン演じる役柄はソフィー・マルソーを想起させる悪女ぶり。特殊兵器やQなど、パロディらしい外し方で笑わせにくる辺りが好みではある。シナリオもそれらしく二転三転するあたりは好印象。
またパロディとして、更に格を上げているのはステイサムの存在。いつものステイサムのキャラでありながら、完璧なコメディリリーフとしての存在に徹してくるあたりが良い。強烈お馬鹿役だしね！007に立候補しちゃってますから、この作品大好きなんだろうな。
またジュード・ロウもスパイ役で登場。物語のキーとなります。彼もステイサムも確か英国出身。そのあたりもパロディらしさかもしれません。
今作がゴーストバスターズより遥かに面白いのは、メリッサのキャラ設定が巧くハマってますよね。事務方から、現場へ出た新米オバちゃんスパイが異常な強さを見せるわけだから、面白い。とくに厨房での戦いには大爆笑。すごい美女との対決が笑えます。
ただ…あまり下ネタが得意じゃないんですわ。アイディアはよいし、シナリオもよくできてますので退屈はしないですよ…(^^)
