ウマノホネ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのウマノホネのレビュー・感想・評価

3.1
私自身の(“フォースの覚醒”“最後のジェダイ”を通しての)物語の解釈・理解不足という点からも、
完結の3部作目、ということからしても、
今回の作品は「消化不良」であったように感じてしまいました。

それは、これまでのスター・ウォーズ作品において見られた登場人物らの葛藤
(暗黒面との心の揺らぎや、強大な帝国軍を相手にした反乱、抵抗)
が期待していたほどに描かれなかったからかもしれません。

今回の3部作の中で一番心を苦しめたであろうカイロ・レン(ベン・ソロ)にしても、
憧れとしてきたダース・ベーダーの想いを背負い、奇しくも同じ相手(皇帝)と闘うことにはなるのですが、
ベンの持つスカイウォーカーの血筋と、レイの素性とが分かった上で共闘、からのベンの最後にしては切なく、空しく感じてしまいます。

反乱軍の最終決戦にしても、多勢対多勢の物量戦にしては、なんだかあっさりと決着が着いてしまったようにも思えました。

最終ボスまでの道のりを示すアイテムや、
フィンの言えなかった言葉や常人ならざる(フォースらしき)力の正体、
出演(?)するライトセーバーの本数や色、など、
新たに出てきては流れていく事物に頭の理解が追いつかないままに幕切れ、となってしまい、
疑問の残る最後となってしまったのが残念です…。