Jun55

美女と野獣のJun55のレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
4.2
実写とアニメのコンビネーションが全く違和感なく、映像も美しく、定番の音楽も良かった。
音楽の使い方はミュージカル風で、特に盛り上がりのピークを迎えてのエンディングも印象的だった。映画館では大きな拍手。

ディズニーの映画には、単に楽しませるということだけではなく、常にメッセージ性がある。
美女と野獣も、突き詰めると、「人を外見で判断しない」、ということだと思う。外見で判断されると、判断される側も、外見のような心を持ってしまう。でも、それは本当の姿ではなく、心を通じ合うことで、内面の真の姿が見えてくる。
はっとするような形で黒人がキャスティングされているところ、同性愛者が登場するところなど、ディズニーがInclusiveをとても意識していることがよく分ったし、それが「外見で判断しない」ところにも繋がるのだろう。

多民族国家であるアメリカでも、まだ外見による差別、偏見が罷り通るところがあるし、それが酷くなっている昨今、この映画は、多くのアメリカ人の心に刺さるのではないだろうか。
Jun55

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