スワヒリ亭こゆう

クーデターのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

クーデター(2015年製作の映画)
4.0
最近仲良しになったフォロワーさんオススメ映画を早速、観てみました!

僕はオーウェン・ウィルソンが好きなんですけど本作の存在は知らなかったなぁ。
ピアース・ブロスナンが出てくると『007』以外ではあんまり面白かった事がないんですけど、本作は面白かったです。
しかもピアース・ブロスナンの役どころも良かったですね。なかなかやりますね。


僕はオーウェン・ウィルソンはアクション俳優としてはあまり評価してなくて、ドラマティックなストーリー。それこそ『ミッドナイト・イン・パリ』は素晴らしかったし、『ワンダー』のお父さん役も良かったですね。
そんな彼が本作ではアクションスリラーに挑戦しています。


本作は映画を批評しようとすると評価は低くなるかもしれませんね。何故なら設定が無理あるだろうと言わざるを得ないんです。
あれだけのクーデターが起こる国に仕事で嫌々行くにしろ国の情勢はある程度、分かってないといけませんよね。全く無知で入国してクーデターに合ってるというのはちょっと腑に落ちないですね。

だけど、単純に映画を楽しもうと思って観るならば本作はやっぱり面白いなって思いました。
言葉も通じない異国で急に外国人だからという理由だけで追い回され殺されそうになるのは考えただけで恐ろしいし、こんなの誰でも怖いじゃないですか💦
この恐怖が共感出来るのが本作の1番のポイントでしょうね。
僕はホラー映画はあんまり怖くないんで楽しめないんですけど、スリラー映画は観ててハラハラするので興奮しますね。


この映画はR-指定はどうなんでしょうか?
かなり思い切った演出がありましたね。虐殺のシーンなど、過激な描写がありましたし、何より一番、良かったのは…


あっ🤭ここからネタバレなのでこれから観ようと思ってらっしゃる方は観ない方がよろしいかと思います。






外国でアメリカ人がクーデターに巻き込まれ生命を狙われている。
そんな時、どうするべきか?
考えるのは簡単ですよね。
アメリカ大使館に逃げ込むんです。
それしか無いでしょうね。
でも、本作ではそこもキチンと描いててアメリカ大使館を襲撃して大使館ごと爆破させています。
このシーンが有ると無いとでは大きく違いますよね。
これはキチンとスリラーとして逃げ道を塞ぐ効果絶大ですよね。
その後、絶対絶命に現れるピアース・ブロスナンのカッコ良さも見応えありました。

何故、クーデターが起きたか、ピアース,ブロスナンがオーウェン・ウィルソンに語るシーンがありましたが、あそこは妙に説得力があって先進国の慈善活動が怪しいものであると暗に仄かしていましたね。


とにかく終始ハラハラして久しぶりに面白いスリラー映画に出会えたなって思います。