Joey

忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM #1 入門編のJoeyのレビュー・感想・評価

5.0
そうか、清志郎が逝ってから10年以上が経つんだ。あれはリーマンショック後のゴールデンウィークだった。実はRCの解散後、忌野清志郎からは、ちょっと離れていた。色々と姿を変えてRCから距離を置こうとしていた清志郎を観るのが辛かった。そして、原点回帰したのが、癌を患った頃だったと思う。正に、帰ってきた!という感じだった。そんな時に訃報が届いた。

その年、NHKとフジテレビが清志郎のアーカイブを公開している。特にフジテレビがCSで公開した映像は貴重なものばかりだった。毎年、ゴールデンウィークには見直している。夜のヒットスタジオに初出演した「トランジスタラジオ」、坂本龍一と共演した「いけないルージュマジック」、そして圧巻なのは「サマーツアー」。また、僕らの音楽で歌った「エンジェル」には、毎回泣かされている。

そして、何と言ってもザ・タイマーズとしてヒットスタジオR&Nに出演した際のハプニングが凄かった。生放送中に放送禁止用語連発。自身が作詞した「谷間のうた」を放送禁止にしたFM東京とFM仙台を罵倒した。司会の古館伊知郎や出演者の表情も面白かった。放送を中断させなかったフジテレビはスゴイ。その後、ザ・タイマーズは出禁になったけど清志郎とは別人。そして、この追悼番組でピーを入れずに、放送禁止用語のまま放送しちゃうのもスゴイ。

2011年には、あの東日本大震災が発生し、そして、忌まわしい原発事故が発生する。こんな形で清志郎が再評価されるとは思わなかった。爆笑問題の太田にその危険性を説いていたのも思い出される。また、坂本龍一が原発反対を掲げているのも感慨深い。環境破壊と原発問題は諸刃の剣。何とも突破口が無い中、この新型コロナ。大気汚染が改善傾向にあるそうな。これから、毎年、ゴールデンウィークは自粛ウィークにしようよ。

この映画の内容に触れないまま、かなり書きすぎてしまった。色々な事が考えさせられた自粛ウィークでした。
Joey

Joey