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太陽のtetsuのレビュー・感想・評価

太陽(2016年製作の映画)
3.3
「サイタマノラッパー3」で、この作品の予告編を彷彿とさせるシーンがあったので、鑑賞!

21世紀初め。
都会に住む新人類ノクスと田舎に住む旧人類キュリオの2つに分けられた人類。
キュリオの若者二人(神木、門脇)は、それぞれの理由で都会への憧れに苦悩することになる。

元々、「サイタマノラッパー3」に映像が似ているかなーと思って見始めたが、むしろ似ていたのはSRシリーズで描かれた「地方社会に生きる若者達の不安」というテーマだった!

服を脱がせられがちな門脇麦、ワーギャーいいすぎな神木隆之介など、突っこみ所は多々あるものの、やはり入江監督お得意の長回し演出(神木隆之介登場シーンやラストシーン)などが良く、飽きることなく観ることができた。
(また、田舎と都会の間の存在として、古川雄輝演じる門番の存在も良かった!)

特に印象に残ったのは、映像としての"田舎"と"都会"の対比(神木隆之介が主演のため、「君の名は。」を想像せずにはいられないが...。笑笑)。
どちらにも長回しシーンがあり、それがまた綺麗で、サイタマノラッパーからの成長を感じた。

ストーリー面では過疎化した地方という設定ゆえ、巣立とうとする子供に対する親の悲しさ。
旅立った子供との埋めることのできない溝。
などが描かれており、実際に経験した人にとっては心に響くストーリーだと思った...。

上京をした若者、または、上京した子供を持つ親に観ていただきたい一作でした!
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