KUJIRA

怪物はささやくのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

怪物はささやく(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

度々登場する木の怪物は、ビジュアルも声も雰囲気も文句無し。3つの物語を話すから、その次はお前が物語を話せ。この展開は、好奇心と想像力を大いに刺激される。
最初の物語と2番目の物語は、話こそ目新しい物では無いが、絵本が動いている様な表現が素晴らしい。裏話を聞くとキャラクターと話の見方がガラっと変わるのも好み。
それ以降は失速、と言うかネタ切れと言う印象。3つ目の物語は絵本チックでは無いし、物語ですら無い。ただ、少年の今を語っただけ。
少年が話すのも物語じゃ無い。自分の気持ちを語っただけ。意外でも無いし。
イジメっ子は、少年を授業中に見つめる目が憂いを帯びているように見えたから気になったのだが、少年に病院送りにされてフェイドアウト。
シガニー ウィーバーは飛び抜けた演技力を見せる。多くを語ら無くても、複雑な心情を表現出来ていると感じる。
思春期の少年は、こんなものかも知れないが、少年に共感できなかった。いつも不機嫌で、人に心を開かず、物や人に八つ当たり。このような面もあるのが現実だろうが、もっと良い面もあるはず。
小さい時に母親から聞いた話が心に残っていたのか。母親から聞いていないのに、同じ怪物を見て、同じ話を聞いたのか。個人的には母親に聞いていたパターンかな。セリフ被ってたし。
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