滝和也

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーの滝和也のレビュー・感想・評価

3.9
初めてですね。
スター・ウォーズの
レビューを書くのは。

数々のレビュワーさんから賛否両論を受けている今作。概ね高評価の様に思えます。

結論から言えば、フォースの覚醒より遥かに良いが、旧作には及ばない。スター・ウォーズの魅力とは、各個人違いはあるでしょう。リアルタイムに見てきた世代にとっては、常に新たな扉を開く革新を画面上に魅せてくれるシリーズでした。今作には…まずその点で驚きはありません。

ただ公式設定である、大きな犠牲を払い、何故か、とてつもない穴のある大量破壊兵器の設計図をレイア姫がもっているという問いに手堅く真摯に答えてくれる点、後半の盛り上げは流石スター・ウォーズです。老舗の食べ物屋でメニューがなく、食べたいのはこれでしょ、と出された感じはあるものの、美味しく食べさせて頂きました。
※フォースの覚醒はこれが油ぎって明らかに胃もたれ…。しかもカイロと言う嫌いな食べ物が…。

スター・ウォーズ4〜6には反乱軍としての戦い、圧倒的に強大な敵との戦い、ある種絶望的な戦いの中に希望としてのジェダイ・フォース・主人公たちが描かれ、その姿がスリル・サスペンス・エンターテイメントとして良かった。今作はその部分を美味く全面に押し立て構築されている点が好きですし、後半部のドニー・イェンや無名兵士の姿に涙💧しちゃうのは、企業の無名戦士の一人だからかな…。

全国のシェアを全て制圧せんと動き出し、ほぼ手中にしている企業があり、15年前には各地にあった企業を最新機器と金にものを言わせ潰そうとしていく…資本主義はそういう物ですが、ただやり口は帝国並に汚い…。そんな業界が幾らでもあります。ただそんな企業に戦いを挑む地方の無名企業はいくつでもあり、そこにいる無名戦士を思うと…。今作のラスト近くは涙(T_T)なしに見れなくなってしまう、大好きな展開なんですよ。前半の人間関係の掘り下げが薄くても。

明らかに悪である帝国に対する信念の戦いに(T_T)。ヤマト2やさらばが好きなオールドファンも楽しめますね。
滝和也

滝和也