2023年リライト18本目
エリーズとの出会い
◆あらすじ
高校卒業を控えたクイン(ステファニー・スコット)は、母親を失った悲しみに暮れて過ごしていた。
ある日クインは、母親との交信を望み、霊能力者エリーズ(リン・シェイ)を訪ねる。
一度は断ったエリーズだったが、クインに悪霊が憑いていることに気づき―――。
◆感想
Chapter1、2に引き続き鑑賞。公開順だと3作目ですが、時系列では「序章」とタイトルにある通りシリーズ1作目。エリーズとスペックス&タッカー出会いの物語。そして、エリーズが、引退した仕事に復帰するきっかけとなった出来事を描いています。
本作で変わったところは、監督がリー・ワネルになったこと(←そこなの!?)。のちに『透明人間』や『アップグレード』などでもメガホンをとっていますが、『ソウ』のときから推している私。期待通り(期待以上とは言わない)いい塩梅で恐怖を突き付けてくる演出最高です。推し監督だから盲目的になっているところもありますが、普通にホラー映画として面白かったと思います。
こういうホラー作品でありがちな
「母親の霊に話しかけてみた」
「だんだん主人公が精神的にも身体的にも弱っていく」
「最後は死んだ母親が救世主だった」
みたいなのが詰め込まれていて、先の展開を容易に想像できますが、それでも絶妙に怖くてドキドキするから許しちゃう(誰目線)。
個人的には、隣人の黒人おばあちゃんが良いキャラクターでした。出番は少なかったものの、こういう人が後々じわじわ物語に効いてくるんだよなぁと思いながら観てました。
そして、定番の「音が鳴るアイテム」シリーズ、バトラー(父親)呼び出しベルの登場。ちょっとチリリンって鳴っただけでドキッとしますね(笑)カメラアングルといい、音といい、視聴者をドキドキさせる演出最高やでリー・ワネル。
個人的には、クインが隣人ヘクターの家の壁をノックするシーンが好きでした。ノックは返ってくるけど、実はヘクターは家にいなくて、クインが「えっ」って気づいたときの表情がたまらない。私としてはニヤニヤが止まりませんでした(笑)
てか、なんでタッカーはいつも何かを食べながら登場するのww前2作品観てるけど、未だに謎だわ(笑)食い意地張ってるだけなのかな。
のっぺらぼうのクインが何気に怖い。ただ’’彼方’’での演出はありきたりな印象でした。呼吸器付けた霊のビジュアルにはゾクッとしましたが、そこまで「めっちゃ怖い」というわけではないので、やっぱりChapter1が一番怖かったと思います。
でも、シリーズお馴染みのエリーズとスペックス&タッカー初仕事となる展開にはワクワクしました。クインの母親が登場した時は少し泣きそうでした…。
そして、死線を乗り越えて「商売しない?」って言ってくるあたり、エリーズは肝が据わってますね。
マンションとかアパート、ホテルの長い廊下って怖くないですか?