ymdさんの映画レビュー・感想・評価

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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.7

前作から20年ぶりという期間を置いて制作された本作。
きっちり物語自体も20年の時を経過しており、かつての刹那的な生き急ぎ感はすっかり消え失せ、代わりに悲壮感が大幅に増している。

率直な感想から言う
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.5

続編を観るためにめちゃくちゃ久しぶり再鑑賞。たぶん10年ぶりとかの鑑賞だったはずなのに思っていたよりも鮮明にシーンの数々を覚えていた。

それだけビビッドでインパクトのある映画だったということだろうな
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作品では次作に当たる『アンダー・ザ・シルバーレイク』を先に鑑賞してしまっているのだけど、あれよりは随分とシンプルかつメッセージ性も直線的。

今作での“それ”自体が
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.7

日本コメディ映画界屈指の才能である矢口史靖監督作品。

笑えるコメディには違いないのだけど、どこか背筋がひんやりするような風刺性を持つ薄気味の悪い映画でもある。

いわゆるディザスターモノともいえる今
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

レーシングはおろか車自体にすらほとんど興味がないのだけども、前評判の良さでずっと気になっていた本作。

長尺に少しばかり怯んで観る機会を逃していたけどようやく鑑賞。なんだこれめちゃくちゃ面白いじゃん!
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

流石に3作目ともなると新鮮さは無くなってくるものの、相変わらず圧倒的にスタイリッシュで爽快なアクションとキアヌの沈痛な面持ちのギャップに萌えるし燃える。

でも制作側の方でもガンフーにマンネリの危機感
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

87Elevenが送るガンアクションシリーズの2作目。
鑑賞済み未レビューだったけど、3作目を観るために久々の再鑑賞。やっぱり面白かった。

非常にゲーム的・グラフィックノベル的なアイコニックな視覚表
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

ヒリヒリとした緊張感が途切れることなく続く110分。さながら『走れメロス 地獄編』とも言える本作は、戦争映画というには戦闘シーンが少ないけれど、“戦場”を描くという点においては傑出した存在感を放ってい>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.2

クイーンは今まで聴く機会に恵まれていなかったというか、逆にテレビなんかで有名曲のいくつかを聴きすぎていたからなのか、ほとんどスルーしてきてしまったし、エキセントリックなバンドというイメージしかなかった>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.6

そもそも主演の二人が沖縄県出身という前提からギャグが始まっているこの映画。

海外でも大ウケなんて記事をどっかで見たけど、こんなにニッチな地元ネタ分からないだろ、と思うが、地域格差モノっていうのはある
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.3

素晴らしいアイデアに満ちた傑作B級SFサスペンス。鬼才と名高い(?)ジョン・カーペンターの監督作は初見だったけど、今作は監督が誰、主演が誰、とかの前口上をすっ飛ばしても単純に面白い。

30年以上前の
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.4

映画ファン、音楽ファン必見の垂涎モノのドキュメンタリー。映画が総合芸術と言われる理由のひとつがここにしっかりと刻まれている。

とはいえ映画における音楽というのは前提として「映像ありき」なので、映像を
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.6

カルトを超えたクラシックである『ブレードランナー』の続編を作るという途方もないプロジェクトを引き受けたドゥニ・ヴィルヌーヴの覚悟がまずもって素晴らしいし、彼に白羽の矢を立てた製作会社の慧眼も完璧。リド>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソンの『ライフ・アクアティック』と『ファンタスティック Mr.Fox』の脚本としてのイメージが強いのか、勝手にファンタジーよりの作家だと勘違いしていたノア・バームバック監督作を初めて観>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.7

ついに観た。口コミがやたら喧伝されていたのでさぞトンデモ映画なのだと身構えての鑑賞だったのだけど、いや、その期待を裏切らなかった。

苛烈すぎるクレイジージャーニーというか、一種のモンド映画なのだけど
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.7

いま日本で最も勢いのあるコンテンツだし、実際この映画も驚異的な興業を記録するのは間違いないだろう。

妻がファンなのでつられて原作コミック・アニメともにチェック済みだったのだけど、すでに知っているスト
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.1

とても不思議な映画体験だった。
幽霊を題材にしているけれど全くもってホラーではないし、単なる純愛の物語でもない。殊更にゴーストにメタ要素を組み込むようなこともしていない。

いろいろな要素が独特な配合
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

2.7

大ヒット映画『キングスマン』の続編。初作はぼくもずいぶん楽しく観たもので、この続編も劇場公開時に観た記憶がある。
その時はちょうどフィルマークスお休み中だったので未レビューのままだったんだけど最近再鑑
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.2

名優4名が交錯する極上の西部劇。
ゴールドラッシュに沸く1850年代のアメリカを舞台した今作を監督したのはフランス出身のジャック・オーディアール。
だからかどうかは分からないけれど、ステレオタイプなウ
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.7

アナキン・スカイウォーカーの死とダースベイダーの誕生が大きく横たわった本作。
EP1~3の3部作の最終作としてはあまりにダークで救いがないけれど、ここからEP4につながっていくということで、時代の転換
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

アガサ・クリスティーのミステリー小説原作の映画化。
1974年にも映画化されているようでいわゆるリメイク作品のようだ。

原作も読んでいなければ74年版の映画も観ていないので、まっさらの状態で観たのだ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーランの神性が頂点に達してしまった1作である。

一度観ただけでは理解できないというキャッチの通り、非常に難解で複雑な映画だった。実際ぼくもほとんど理解できていないと思う。

ただし
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

ドキュメンタリー出身の是枝裕和ならではのどこか醒めた視点が根底に流れている。
家族の内側を通して描かれる温もりのある前半と、”社会”というフィルターを介した後半への文字通りの反転は、社会意識が持つ残酷
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

2.7

地道に鑑賞を重ねてようやく5作目のEP2。

やはりSWは自分には合っていないのだろうかと不安になってしまうほどにハマれない。

前作から約10年後を描いているということで基本的には前作のキャラクター
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年製作の映画)

3.2

ライアン・レイノルズとジェフ・ブリッジスとケヴィン・ベーコンを起用して作る映画がこれとは。究極の悪ノリというか、名作に仕上げる気なんて毛頭なくただふざけ倒したかっただけという贅沢な超B級アホ映画。嫌い>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.7

お互いが好きな音楽を流しあって遊ぶ時間っていうのはいつになっても楽しいものだと思うし、その相手がキーラ・ナイトレイならそれはもう一生モノの思い出になる。
この映画においてもそのシーンが一番印象的だし一
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.5

FPSでバイオレンスSFを撮るという斬新なバカ映画。形式に全振りしているのではっきり言ってストーリーなんてあってないようなものだけど、それで良いのだ。潔いほどにまっすぐに邁進するその姿勢は嫌いじゃない>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

シリアスな背景をバックにポップで軽快に進むロードムービー。オスカーを獲ったことで日本でも非常に話題になった記憶があるけどようやく鑑賞。率直にとても良い映画だと思う。

『ムーンライト』で忘れ難い名演技
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.4

90年代への限りない憧憬を描いているようでいて、その実態は時代を超えた普遍的な青春ドラマであり、今日の時代を捉えた人間ドラマでもあった。

初めて自分が本当に好きなものに出会うということは人生において
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.5

前作から16年ぶり、そしてEP4以来のジョージ・ルーカス監督復帰作ということで並々ならぬ気合いの入ったEP1を観た。

この時代のグラフィックスの進化は凄まじく、異人種やメカニクスの大半は美麗なCGに
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.0

グザヴィエ・ドランの映画をちゃんと観るのは『マミー』ぶりなのでずいぶん久しぶりだし、彼が画面で演技しているのを見るのは『エレファント・ソング』ぶりなのでこれもまた久々だった。

彼の映画は一貫してLG
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.5

黒沢清がエンタメに踏み込んだ渾身の一作。
だけどもあくまでも黒沢清の映画なのである。

そうある以上、今作は一般的なジャンル映画とは似て非なるものであり、いつものあの居心地の悪い、奇妙な違和感が充満し
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.3

旧三部作のフィナーレを迎える本作は、前作がまとっていたシリアスな空気を入れ換えてカラッと軽快なタッチに戻っている。
意図してからどうか今はもう分からないような微妙なジョークも頻出。

少し拍子抜けして
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.5

カルトムービー的だった前作の大ヒット・高評価を経て作られた2作目は、それによる予算増加の恩恵か、特撮・CGともに大幅にパワーアップ。

派手な爆発や大規模な人数を投下しての戦闘シーンなど、迫力がずいぶ
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.0

なんとなくタイミング逃した気分でこれまで観れていなかったスターウォーズ。どうせ観るなら公開順かなと思い今作を皮切りに開始。

今日のSF映画の礎を築いた作品なだけあって、多種多様な種族、個性的なフォル
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.3

死んで同じ地点からリスタートするというアイデアは『ミッション:8ミニッツ』と同じだけど、あちらはタイムループしながら手探りで真相解明をしていくサスペンスとして出色の名作だったのに対して、こちらはあくま>>続きを読む

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