妻を亡くしたボクサーと娘の喪失と再生の物語！
アントワーン・フークア監督 2015年製作
ジェイク・ギレンホール主演
マグニフィセントセブンのアントワーン・フークア監督作。自らもボクサーであるフークア監督の演出は、ボクシングのダイナミズムや臨場感をこれでもかと演出します！打ち合うシーンのカメラワークは、過去のボクシング映画屈指の撮影！
また、ドクターストレンジで観たレイチェル・マクアダムスも出ています！序盤でまさかの展開となりますが……。
トレーナー役のフォレスト・ウィテカーも素晴らしい。ローグ・ワンのソウゲレラよりも人間味溢れる好演で、胸を打ちます！
今作のジェイク・ギレンホールの役作りはすごい。落ちぶれたボクサーの演技、顔の表情、本当にクズっぽい。人生をやり直したくても、プライドが邪魔してできない。
ボクシングも人生も怒りに任せたファイタースタイルの主人公は、全てを無くした後、忍耐と防御を学び、娘を取り戻すために再びリングを目指します！
常にロープを背負って、攻め込まれてからの逆転を好むスタイルから、打たれないスタイルへと転換。それは亡き妻の望んだスタイルでもあった！
ボクシングスタイルと共に人間味も回復するホープ。再起戦の頃には別人の輝き！鍛え上げた肉体も輝いていました＼(^o^)／
娘役の子、素晴らしいですね。母を殺された難しい役どころを丁寧に演じていました！
実はこの映画、元々ラッパーのエミネムのアイデアで、映画チャンプを原案に自らの体験を交えたものだそう。エミネム自身もドラッグなどからの脱却というどん底からの復活を経験している身。楽曲も提供したエミネムの思いが映画に投影されていました！
ラスト、熱い感動が待っている今作も必見です！
