siorinn汐鈴

AMY エイミーのsiorinn汐鈴のレビュー・感想・評価

AMY エイミー(2015年製作の映画)
3.8
エイミー・ワインハウス。
初めてその歌を聞いたのはもう10年前、雷に打たれたかのように衝撃を受けました。
アルバムは曲順を覚えるくらいに聴きこんで。

薬物中毒や、悪い夫の話はずっと気になっていて、早熟の天才にありがちな駆け抜けるような人生を歩むのが、うっすらと分かっていて・・・
それでも、待ち遠しいアルバムは素晴らしくて。

そんな思い出が駆け巡りました。

ゴシップニュースに登場する彼女はエキセントリックで奇行ばかりが取り上げられ、
まともに歌うことができずキャンセルしたという事実のみ取り上げられ、非常に悲しかった。

この映画を鑑賞して、本当のエイミーはそうではなかった…
彼女は周囲や商業ビジネス、ヒモ夫、父親の我がまま(と欲)に振り回され、その命を縮めたのだとよく分かります。
素顔は本当に繊細で、普通の一女性だったのだと。

最後は本当に涙しました。

トニー・ベネットの言葉が心に響きました。
エイミー安らかに。

【追記】7月23日はエイミーの亡くなった日でもあります。
この日に追悼ライブを実施した粋なKBCシネマに感謝。
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