ちゃんちゃん焼き

ラ・ラ・ランドのちゃんちゃん焼きのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

はじまりの「シネマスコープ」の文字にかなり期待して観た。
渋滞の場面でフラッシュモブのように踊り始めるのを観て、なるほどこういう唐突なダンスを交えつつのミュージカルかなと思って観ていくと何だかストーリー重視の映画のようにも思えた。
演奏は『セッション』よりはよかったし、衣装や役者は華やかだった。

わからない点が2つ。
どうして突然ミアの演技が認められたのか(それまで演技自体下手くそに演じていたし、一人芝居も酷評だったのに唐突なシンデレラストーリーにおいていかれた)
ミアがパリへ行った後2人の仲はどうなったのか(別れた以外考えられないけれど詳しい経緯がわからず感情移入出来ない。セブならパリでも仕事は出来ただろうに。遠距離というだけの別れとすると何とも希薄な仲のように思えた)

納得出来ない点が多数。
テイクオンミーをあそこまで下げた点(演奏がひどかった。何か恨みでもあるのだろうか)
キーとなる曲の繰り返しと同じカットの繰り返し(単調で観ていてまたか、と思ってしまう)
ソロパートになると暗転する(一度なら効果的なのに何度もやられると低予算なんだろうなと疑う)
セブがしたかったこと(タパス屋から店を取り戻して店のオーナーになりたかっただけなのか、一流のジャズミュージシャン目指してたのか…)
ラストの笑顔(好みの問題だけれど。。。)

初めて観る映画、初めて観るミュージカル映画、というひとにとっては面白く感じたかもしれない。例えば『シェルブールの雨傘』や『雨に唄えば』、『ロシュフォールの恋人たち』、『シカゴ』を差し置いてこれを観るかと言われたら疑問という気がする。

世間の評価は高いようだ。わたしが映画をわかっていないだけかもしれない。