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ラ・ラ・ランドのSUIのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

最悪の出会いをした男女がいつの間にか惹かれ合い、結ばれる。

夢を追う二人の片方は成功し、片方は挫折する。そのすれ違いから別れることになり、そうこうしてるうちにもう片方にもチャンスが訪れる。そして2人の関係の行方は…。
という、もう本当ウンザリするほどありふれて使い古された、手垢にまみれたストーリー。
当時、控えめにいってものすごく話題になって猫も杓子もララランドみたいな風潮があったけど、正直そこまでの映画とは思えない。
むしろ大学生が書いたのかな?って思うほどありきたりな物語。

しかしラストの展開はなかなか秀逸。
5年後の世界では2人は破局しているが、ふとしたことで再会する。
そこでセブが見たのはミアとの美化された思い出と、別離したであろう時期以降の幸せな現在までの妄想。
そこはちょっとぐっとくる。
というのも、ミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)はお似合いのカップルで、そこまでのこてこてのありきたりなストーリで、なんとか上手くいって欲しいという気持ちにさせることに成功した功績が大きい。
そしてもう一つ特筆すべきなのが、なによりも音楽がカッコいいということ。
ピアノを弾いているライアン・ゴズリングの姿は本当にカッコいい。

そもそもラブストーリはあまり好まないので評価が下がるのは許してほしいが、それでもラストまで観てみて、それまで抱いていた今作の印象はガラッと変わった。
かといってラストだけ観ればよかったかといわれるとそんなことはなく、それまでの展開がなければ成立しない映画。
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