つっつー

ゴーイング・クリア: サイエントロジーと信仰という監禁のつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

たった1人の男のパラノイアがここまで大きな感染病となるのがすごい。洗脳の百貨店で、恐れ慄きながらも食い入ってしまった。
精神分析とか心理療法めいたオーディティング、睡眠不足と肉体的負荷で再教育するオウム的洗脳、奴隷同士で痛めつけ合わせる北九州監禁殺人事件的洗脳と、洗脳のバリエーションが豊富でびびる。色んな新興宗教あるけど世界一洗脳が上手いんじゃないかと思う。

息子と教会から離れようとして娘にディスコネクトされた母親は可哀そうだけど、幼少期からサイエントロジーにどっぷり浸かって教育されてるんだから、そりゃ洗脳の深度も深いよなぁ。小さい頃から教会に尽くしてた息子が反発できたんだから、娘も何かのきっかけで異常さに気付いてほしい。

『宗教の自由』と自由意志を奪う宗教の問題は、自由意志というものが曖昧である限り解決することはないんだろうな。