つっつー

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます


すごかった。サムライミ版とマークウェブ版観てなかったけど、滅茶苦茶面白かった。

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」がスパイダーマンだけじゃなくて大いなる力を持ったヒーロー全員に効いてて、スパイダーマン愛がめっちゃあって、すごくよくできた脚本だった。

大いなる力に責任を持つ前のトニーがヴィラン生み出しすぎ問題がずっと続いてたけど、今回はトニーの遺した機械でとうとうヴィランを救ってあげられたのが個人的にはめっちゃ良かった。ピーターがメイおばさんのお墓の前でハッピーに「残された者が遺志を継ぐ」って言ってたけど、今回はトニーが遺したマシンと、メイおばさんが遺した『道徳心』をピーターが引き継いでなければ到達できなかった結末だから、遺志を継ぐというその言葉に重さが伴ってた。このピーターを本当に応援したいと思える。

ストレンジ次回作ではストレンジにも大いなる魔術の代償が降りかかるみたいで今作を観た直後にストレンジ2作目観たくなった。今作から繋がる作品の監督がサムライミ監督なのもよく出来てるね。黒いの襲来もあるし、ファンが次回作への妄想を膨らませる仕込みが上手すぎて本当にずるい、MCU。


『ヒーローは謎に包まれた存在』というヒーロー像的なものをピーター2と3が偶然にも共通して抱いていたけど、ピーター1も最終的にそうなるのは予想外すぎた。忘却の魔術が発動した後も、劇中の何処かにネットどMJだけは忘却を回避できる布石が仕込まれてたんだろうと楽観的に考えてたから、容赦なく忘れられてしまってすごくショックだった。
忘れちゃっても約束通りまた1から関係築くの頑張れと思ってたら、MJのおでこの傷を見たピーターがMJの為に身を引いて、めっちゃつらかった…。メイおばさんも巻き込まれちゃって亡くなっちゃったし、ヒーローのすぐ側に愛する人を置いておく危険性考えると、それがベストなのが分かるけど…けど…。
グウェンを救えなかったピーター3がこの世界のピーターの恋人であるMJを救えたあのシーン。ピーター3にとっては『今回は間に合った』けど、ピーター1からしたら『あのとき間に合わなかった』んだろうね。ピーターまだ若いけど、MJと安心して結ばれる為に後継者探しも始めてくれないかなぁ。

今作は色々つらいことが多かったけど、ピーターの幼年期が終わってしまったのが一番つらい。
トムホスパイディの学園生活を楽しんでる姿が好きだったけど、もう学生じゃないし椅子の男もいないから見れないんだろうな…。最近姿を見ないデップーそろそろ来ないかな…。


ピーター2に止められるまでブチギレ状態でグリーンゴブリンと戦ってるシーンで『上にジャンプ→真下の地面にウェブ→引っ張って加速→殴る』って殺意高すぎる攻撃があって、アクションだけでピーター1がブチギレてることを表現してて感動した。遠くからのショットで表情も見えないのに、感情が分かるアクションってすごい。


やっぱりストレンジが出てくると映像が楽しい。映画を映画館で見る価値が一気に出てくる。ストレンジのミラー次元にスパイダーマンのスイングでめっちゃ楽しかった。
ストレンジ公開日の5月までにワンダヴィジョン観ないと…。