つっつー

ソー:ラブ&サンダーのつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

公開時劇場にて鑑賞。

テレビシリーズのキャラと出来事が関わってこなくて、ソーの過去作のあらすじ紹介の語りと演劇まであって、作りにすごく優しさを感じた。
不満もあると言えばあるけど、神話関連とかジェーンの再登場とか、ソーならではの世界を広げるのは良かった。

今のフェーズは女性アベンジャーズの流れがあったから、ジェーン死ぬのは全くの予想外でまんまと騙された。バトンタッチパターンじゃなかったとは。「これはソーが何らかの力で自分の命をジェーンに授けて交代するパターンか」と終盤まで思って観てたから、普通に死んでびっくりした。
まぁでも年齢考えたらクリス・ヘムズワースより歳上のナタリーポートマンに交代するはずないよね…。ソーはパワー系ではあるけど俊敏なアクションもするキャラだし。

3でノリをGotGみたいにシフトしたけど、今回もいい感じのノリで楽しかった。今作のヴィランの誕生エピソードは重いし、神々はクソだし、ジェーンは死にかけだし、ネガティブ要素多めだけどネガティブ感が全然ないの良い。
クソ神はヴィランになった瞬間にすぐ討ったし、神々ファーストのゼウスには真正面から沈めてサンダーボルトパクって逃げたし、クソなやつはすぐ痛い目見る。ジェーンは思い詰める姿を極力表に出さないし、ヴィランの出自的に人質の子どもを物理的に痛めつけることはしない安心感があるし、ネガティブ要素が画面を満たすことがないように配慮されてたように感じて、ずっと気持ちよく観れた。

今作の不満点というかモヤモヤする点が一つあって、超常現象のインフレがさすがに看過できないレベルに入った気がする。死んだ人生き返るのはさすがにやりすぎじゃ…。
あまり超常現象がインフレすると「サノスの一件もその力でなんとかなったんじゃない?」になりかねないから、マルチバースとか宇宙とかのすごいパワーはこの先心配になる。MCUなら大丈夫だろうけど上手いことやって欲しい。