シン・ウルトラマンのつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

公開時劇場にて鑑賞。

人間と宇宙人との異種交流モノとして面白かった。

今作のウルトラの戦闘シーンはすごい回転したり初手スペシウムしたり空中戦したり、最近のウルトラ知らない身としては新鮮なアクション多めで面白かった。

長澤まさみが気合い入れるのにお尻叩くのは、実はお尻に特徴がある宇宙人であることの伏線かと思って観てたけど別にそういう訳でもなく、ただのフェティッシュ描写で笑った。巨女化したりシャワー浴びてない匂い嗅がれたり、長澤まさみファンにオススメするファンムービーとして覚えておく。

全編面白いっちゃ面白かったけど、ゾーフィ来てからは個人的にあんまりだった。ゼットンを人類にはどうしようもない絶望として描く為だったのか、予算が厳しかったのか、ウルトラマンvsゼットンを滅茶苦茶しょぼく終わらせたのが残念だった。ウルトラマンが攻撃しまくるけどゼットンに全くダメージ入らないのが、アングルも相まってターン制RPGの負けイベントみたいで「これ勝てないわ…」感は凄く出てた。『勝てないことが分かってる戦い』を描くことには成功してるけど、個人的にはド派手で圧倒的な破壊力でそれを表現して欲しかった。ウルトラマン視点で視界全てを埋め尽くす程のゼットンの弾丸とか見たかった。

対ゼットンの攻略方も微妙だった。
シン・ゴジラは科学的に有効な作戦を考える頭の良い人達と、ゴジラの撒き散らした放射線の中でそれを指揮する人と実行する人と別れて、色んな人が一丸になってたから熱かったけど、今回は人類の中で一握りの知能を持った人が作戦を考えてウルトラマンが実行、一般人は何も知らずに過ごしてるって状況だからあんまり熱くなれなかった。人類舐めんな展開だけど、その人類の中に大多数の人間は含まれてないから置いてかれるし、頼みの有岡大貴のキャラも心折れててなんか応援しにくい。

途中まではすごく面白かったけど、ゼットンパートはイマイチという感想。
ゼットン起動の原因もメフィラスの営業が原因でほぼほぼメフィラスが悪い映画だけど、それでも憎めないメフィラスのキャラはすごく良かった。
シン仮面ライダーも楽しみ。