円柱野郎

インクレディブル・ファミリーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「Mr.インクレディブル」の続編。
ヒーロー活動が非合法とされる中、ある資産家がヒーロー合法化へ向けた積極的な活躍とプロモーションをMr.インクレディブルとイラスティガール夫妻に持ち掛けてくる。

前作から14年を経ての続編だけど、まるで昨日の事の様に…って、作中では全然時間が経ってないですなw
前作のラストに現れたヴィランのアンダーマイナーに立ち向かうところから物語が始まるわけだけど、一連の活躍シーンは迫力があって話のツカミとしてもいい感じだし、登場人物の能力紹介も兼ねていて構成がうまい。
作品全体的にはイラスティーガールが大活躍。
彼女の伸縮自在のアクションは実に面白かったなあ。
(そういえばアンダーマイナーは取り逃がしたままだけど。)

14年前はMCUの始まる前だったけど、2018年の今はヒーロー映画も溢れかえる時代。
そんな中にあって本作は社会的に不遇な扱いを受ける者たちの解放であったり、女性の活躍と頑張る主夫といったテーマをメインにしたのは時代を感じるところ。
基本的にはホームドラマ的な構造が観る者に親近感を持たせるようになっていて、ヒーロー的な部分はその延長線上で盛り上げるためにあるエッセンスみたいなものかな。
その辺のバランス感覚はいいよね。

登場人物たちや世界観を構成するデザインはどこかしらレトロフューチャーな感じで、ブラッド・バード監督の趣味が相変わらずよく出てますな。
前作は「007」へのオマージュを感じる部分が多かったけど、本作は何故か「サンダーバード」的な雰囲気を感じる。
別にストーリーが似てるとかじゃないんだけど、なんでだろう。
ドリル地中艇とか高速列車や水中翼船がらみの危機から人々を救うというミッション系の要素がそう思わせるのかな。
円柱野郎

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