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美女と野獣のharuのレビュー・感想・評価

美女と野獣(2012年製作の映画)
2.0
ドイツ版美女と野獣。

村の飲み屋の娘エルザは彦摩呂にそっくりなパパと仲良く暮らしているが、日々領主からの税の取り立てが厳しく貧困に喘いでいる。ある日パパが森で迷い、たどり着いた古いお城で薔薇を一輪頂戴したところ、野獣が現れ「家に帰って最初に会った生き物をよこせ。じゃなきゃオマエシヌ!」と脅してくる。もちろん家で最初にパパを出迎えたのはエルザでした。

「美女と野獣」が好きなので、ものすごくB級臭するこちらもチェックしました。改めてディズニー版は完璧だと思う今日この頃。実写化するとみんな図々しくなるのはなぜなのか。

ガッカリその①
<エルザ(ベル)が好きなのは領主>
冒頭エルザがガストン的ポジションの領主に夢中になるという、極めて美しくない展開。領主は民から不当に税を搾取しまくる普通に悪いやつ。なのに誘われて悪い気はしないどころか野獣に捕まってからも彼を想って泣くエルザ。一瞬物語が始まらないかもと不安になるも、イケメンだからしゃーない。

ガッカリその②
<パパがバカで図々しい>
エルザのパパがどこまでもバカで図々しい。道に迷って城に着いたパパは、図々しくも城主にもてなしを要求するが無視される。これにムカついて無断で薔薇を摘むという流れ。薔薇は野獣の命そのもの。正直殺されてもしゃーない。

ガッカリその③
<野獣は暗闇より光を好む>
自らの醜さがコンプレックスなはずの野獣ですが、本作の野獣は暗所恐怖症なのかやたらと光の下に現れ、その姿をお披露目。おかげで牛にしか見えない野獣なんか全然怖くない。だからといって初対面のエルザにキスを要求するのは図々しすぎ。気絶されんのもしゃーない。

ガッカリその④
<そもそもすべて仕組まれていた>
そもそも野獣は最初からエルザ狙いだったという残念すぎる事実。最後は都合良く「愛」とか言ってましたけど、あなたの召使がうっかり口滑らしてましたよ。呪いを解くには「美人と結婚するしかない」ってね。その証拠に真っ昼間から村で嫁候補物色してる様子がバッチリ映ってますよ。まぁ見返りが借金完済だからしゃーない。

なんだか文句ばかり言ってしまいましたが、領主イケメンだったし、ドレスは高級感ゼロでアクセサリーもおもちゃでしたけど、領主イケメンだったし、フィリップが馬じゃなくてロバだったけど、領主イケメンだったし、おもしろかったです(^^)
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