ドルフィンキック

orangeのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

orange(2015年製作の映画)
3.9
劇場公開時、映画館で観ました。

10年後の未来の自分から届いた手紙を読んだ高校生が友達を助けようと頑張るお話。

青春恋愛映画とSFファンタジー映画をブレンド(融合)して、ミステリー映画をプラスした、設定が、面白そうと思ったので、最初は、「最後は、どう言う結末になるのか?」と、気になって、引込まれましたが、後半からは、物語が進みにつれて、似たような場面やセリフが続いて、お話のテンポが悪くなり、正直、ダレてしまいました。なので、もう少し、無駄な部分をカットするなり、コンパクトに纏めるなりして、お手頃なランニングタイムにしてほしかったですね。

それでも、「友達って、良いなあ~。」って思えるような感動的なラストや作品のイメージにピッタリとマッチした、主題歌のコブクロの「未来」にグッと来たり、「球技大会」、「花火」、「夏祭り」、「文化祭」、「体育祭」「クラス対抗リレー」など、青春映画には欠かせないようなアイテムが映像にぎっしりと詰まっていたり、主要キャストの五人の友情物語が爽やかで、素晴らしかったので、総合的には、普通には楽しめました♪

あと、欲を言えば、どうやって(どう言う方法で)、未来から、自分の手紙が送られて来たのか?何故、二人にだけに、手紙が送られてきたのか?この辺の謎も、キッチリと解明してほしかったことと、ラスト、もう少し、最後まで、きっちりと、描き切ってほしかったなあ~って思いますね。
なので、近年のこの手のジャンルの作品だったら、やっぱり、「江ノ島プリズム」の方が、楽しめました♪

それにしても、いくら、親友とは言え、他人事で、これだけ、他人のことで、一生懸命に、頑張ったり、「心の底から」心配したり、泣いたり出来る人って、本当に、心の優しい人だと思います。
映画の中の世界ではなくて、現実的には、身内のことで一生懸命になれても、他人のことに、これだけ、一生懸命になれる人が、どれだけいるんだろう。と考えさせられる作品でした。

それから、キャスト陣ですが、主演の土屋太鳳さんや山崎賢人さんが、素晴らしかったのはもちろんですが、脇役の須和君を演じた、、竜星涼さんが、「生き生きした」演技で、「いい人」を好演されていて、桜田通さんは、個性的なキャラクターを好演されていて、清水くるみさんは、「桐島~」の役柄とは違った、天真爛漫な明るいキャラクターを好演されていて、それぞれ、ナイスでした!
冒頭の教室の中で、竜星涼さんに対しての「恐竜みたい。」って言うセリフは、「獣電戦隊キョウリュウジャー 」に掛けたセリフだったりして。
キャストの皆さんの今後の活躍が、楽しみですね♪