ホイットモア大統領

マネー・ショート 華麗なる大逆転のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

3.6
『バイス』の予習として鑑賞。

難しい難しい言われてたので敬遠していたが、期待以上に楽しめた!それでもストーリーは6,7割しか理解できてないけれど笑
なのでレビューもキャラクターや演出に関して書きます。

あらすじやポスターにある異端児代表格で主人公なのが、終始半袖半パンのクリスチャン・ベール。
彼が愛するのがヘヴィ・メタルで、職場でも大音量で流しながら作業する。しかも選曲がデスやスラッシュ系というガチ勢。
…アメリカって結果が出せればここまで自由にやっていいんだ…という、まさにメタラーにとっては夢のような待遇だなと思って見てました笑

そして、ウィルへ御用達のアダム・マッケイが監督。
歌手やセレブ女優に敢えて淡々と金融の仕組みを説明させるブラック・ジョークや、様々な比喩表現を用いてテンポの良いエンターテイメントに仕上げる手腕はさすが。
日本食レストランのシーンで徳永英明を流す辺りも通だねぇ笑

スティーヴ・ジョブズしかり、他者と違う視点で異端と言われる人こそ、裏を返せば先見の明があるということ。しかし、本作での間違い電話における “偶然” のように、そこは運も必要らしい。

簡単ではあるが、アメリカの金融市場の成り立ちや世界動向も教えてくれるので、こういう作品を取り上げる講義であれば俺の出席率も良く、テスト前にノートを写すなんて事はなかったはず笑