ピエロ

優しい嘘のピエロのネタバレレビュー・内容・結末

優しい嘘(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「他人なら話せるけど家族には話せないことがある。
知らないからこそ家族の絆は強いんだ。」

遺書を遺さず自ら命を経ってしまった妹の死の真相を知る為、彼女の交友関係を調べはじめる姉。
もう戻ってこない人を思いながら、それぞれが苦しみながら生きていく。
前を向いて進むにはどうしても本人の言葉を聞かなければいけなかったのだと思う。
勉強は好きじゃなかった。他人から家族の知らない姿を聞かされる。気づいてやれなかった、助けてあげられなかった、最期に抱きしめてやりたかった。そんな家族の想いに応えるように赤い毛糸玉に書き残したメモを発見。
そこには救いの言葉が…
いじめっ子へのメモ
てっきり罵詈雑言恨みの念が込められているものと思いきや『許して去る』と。
人間にとって一番難しいことは憎しい相手を許すということだと思っている。
彼女はとっくにそれができていたらしい。
怨みの念って恐ろしいもので薄れてはいくけどそこにどこかにずっと残っているもので、死ぬほど憎い相手なら消えない。
自分は居なくなるけど、相手はこれからも生きていくから、二度と間違いを起こさぬように相手を気遣って。私なら一生その事を忘れないだろうなぁ
本当に優しい子。
遺されて生きていく人間にとっての唯一の救いは死んだ人間の言葉だったり、するよね
呪いと救いはすぐ近くにあったりなかったり?
ピエロ

ピエロ