『スター・トレック』が大好きな自閉症の女の子が、脚本コンテストに自身の原稿を届けるというロードムービー。
以前から観たいなと思っていたら、アキラナウェイさんのレビューでU-NEXTにあるのを知り、早速鑑賞♫
自閉症の人は、まさに何かを内に閉じ込めているかのようで、本当は多分いろんな事を考えているんだろうと思う。
上手に表出ができなくて、脳の特性上、ちょっと世界の捉え方が違うというだけで。
そんな中で主人公のウェンディには脚本という表現方法があり、しかもその文章は美しくて、スゥッと心に入ってきた。
極端なコミュニケーションの不自由さ、他人との関わりを苦手とするのは生きづらいけれど、やっぱり人との温もりを求めているし、善良な心を持っている。
夢もあるだろう。
何より、人間は常に成長し続ける!!
そんな事を教えてもらえる作品でした✨
ダコタ・ファニング演じる、自閉症のウェンディ。触られるのが嫌(触覚過敏)、大きな音が苦手でいつもイヤホン(聴覚過敏)、人と目を合わせるのが怖い、パニックで癇癪などなど…。
自閉症の多くの方が持つ特性が、さりげなく分かるようになっていました。
そして、短期記憶も苦手なのかな?なんでもメモメモ。
そんな彼女が一大決心をしてLAまで長旅をするんだから、観ているこちらはもう心配で仕方がない。
予想通り、アクシデントだらけ。
でも「絶対に原稿を届けたい!」という強い信念と、何も恐れないその姿に心を打たれたし、あの無表情さがユーモラスに映って、とても微笑ましかった。
そしてラストは、なんとも温かい気持ちに。
そしてこれは自閉症の人に限らず、誰にでも当てはまる物語でもあると思った。ルーティン作業に安心したり、アクシデントに戸惑ったり、夢にまっしぐらだったり。
テーマが素敵な作品でした。
ストーリー的には全てが予定調和で、そこがまたいいんだけど、もう少し起伏があっても良かったかも〜?失踪後の周囲の心配やお姉さんの葛藤は、本当に痛いほどよく分かる。うちにも、コミュニケーションの難しい息子がいるもんで。。
ただ、「孫に似ている」というお婆さんのエピソードが唐突にぶった斬られてしまったり、バス停の外で寝るのは危ないし(笑)、もうちょっとあの素晴らしいお巡りさんとのようなやり取りがあると、楽しめたかなー。
あくまで、ウェンディ一人の行動に焦点を当てた感じ。
スター・トレックのにわかファンとしては、カークやスポックの名前、脚本の内容にも興奮したー!!
映画を通して、たくさんの人に発達障害の事を知ってもらえますように✨
「長寿と繁栄を🖖」