Mokkung

この世界の片隅にのMokkungのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
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僕にとってアニメ映画の中では、生涯ベスト級の作品の一つかもしれません。

僕は広島に住んでいるので、冒頭のすずさんのおつかいシーンで既に落涙してしまいました。

僕たちは、“原爆が落ちた後”の広島のイメージは強く持っていても、“原爆が落ちる前”の賑わっていた広島の街をイメージすることはほとんどありませんでした。この映画は、当時の広島の状況をたくさんの資料や証言を元にかなり丁寧に調査した上で描かれており、おそらく相当当時の街の様子に近い描写になっているものと考えられます。このリアルな1930年代半ばの広島の描写を通して、かつて原爆投下前にも今の僕らと同じように多くの市民の豊かな日常があったということを、この映画は鮮やかに見せて理解させてくれました。


この映画は“食”に関する描写が多いことが特徴的で、食料調達場面や食事場面など、フード描写がかなり多く丁寧に描かれています。市民にとって戦争は食べ物を得るための戦いだったのだと実感させられますし、美味しいものを食べる幸せというものが身にしみる映画した。



詳しくはこちらに書きました↓
https://mokkung.tumblr.com/post/625652215046094848/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%93%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E7%89%87%E9%9A%85%E3%81%AB
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