監督の想いが強く表れている、非常に完成度の高い映画だと思った。
アニメーションだからこその"画"の切り取り方も『火垂るの墓』に匹敵するかと。
が、終盤の母と子のくだりが、取って付けたかのような展開、かつ、それまでに無い残酷描写に、安直な戦争批判を感じ、興醒めしてしまった。
また、のんの声は問題なかったが、コトリンゴの音楽がどうしてもダメだった。
悪く言うわけではなく、単に好みの問題で。
以上、2点からこの点数だが、アニメ慣れしている今の子供たちには、戦争がどんなものなのかを知るための教材として、積極的に見てほしい。