滝和也

ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪えの滝和也のレビュー・感想・評価

3.3
湾岸戦争後…各国は
戦費による経済赤字に
苦しみ一発逆転の策に出た!
その策とは…

ルパン帝国の財宝!
ナポレオンの辞書に
隠された謎を追え!

「ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え!」

何とも…ハチャメチャなテーマですわ…。主要7カ国G7対ルパン三世と言うお宝争奪戦。クラシックカーレースの優勝商品にナポレオンの辞書が…。嘗てルパン1世が所有し、莫大な遺産の隠し場所が記されたと言う。ルパンはそれを狙いレースに参加し、各国はルパン逮捕のために諜報部、軍勢を送り込む展開。

でも…そもそもルパンがレースに参加する必要性がないんですよ。持ってる財団から盗めば良いし、実際にそうしてるし…(笑)脚本、設定ともに…?です。

敵もはっきりしないし、CIAの裏切り者もいるんだけど…正直大したことない。ぶっちゃけ…茶番レベルなんですよ。国って言うデカさだけ。ヒロインもいますが…イマイチかなぁ…と。

ルパンの口から…ルパンも捕まるなら銭形だろうと言うセリフ、同じ自由人と言う辺りがエモいくらいか。あんまり、銭形活躍しないんだけどね。

後…五エ門が任侠映画にかぶれていて、「どうせあたし達は赤い着物か白い着物…御一緒させていだきます…」
と言う名台詞をパクって話す辺りは任侠映画好きにはたまらないかな…(笑)因みに前半は関東無宿の小林旭、後半の御一緒からは昭和残侠伝の池部良ですか…。更に五エ門無双並に今回はつまらぬものを切りまくるんですが(笑)

この時代のルパンの絵自体が余り好きじゃなくて…パート2と3の間みたいな感じが雑な気がするんですよね…。

湾岸戦争時の日本不参加を揶揄するような世界世論があったのは事実でそんなセリフがばら撒かれてるのも今となれば苛つきますしね。世相を反映するのも良し悪し。やたら多国籍軍のセリフ出てくる上に、ラストはルパン対多国籍軍だし…それもイマイチアイデアに欠けるし…。

うーん、オリジナルメンバーの声を楽しむしか無いのかなぁと。芸達者の巧みなアフレコを楽しめますからね…。
滝和也

滝和也