タスマニア

残穢 住んではいけない部屋のタスマニアのレビュー・感想・評価

3.0
2020年189本目。

「事故物件」の映画を見た頃から、よく引き合いに出されて名前を聞いていたこの映画。
Amazon Prime のサムネを見ただけではジャンルも内容も全然把握していなかったので、あまり見ようとは思わなかったけど
おおよそバッググラウンドが分かったので、ついに見ることにした。

ざっくり言うと事故物件の映画ではあるけど、ミステリーやサスペンスな気もしてくるこの映画。
「凶悪な恨みを持った霊そのものよりも、その霊の恨みの原因はやはり人間なので、人間が結局一番怖い」という持論を再確認するようなお話だった。

複数の似たような怪談を辿ると根が同じ。
そういうものが一番業が深い。
なるほどなぁ。

どこに行ってもどこに住んでも、歴史を辿れば大体の場所で誰かが過去に死んでいて、複数の離れた場所の悲惨な出来事が数奇な因果で結ばれていて、結局どこにも逃げ場がない。全ての場所が事故物件だ。
・・・ぐらいの割り切り方をした上で、ふとした瞬間に思い出して、家で過ごす時間が急に気味悪くなるような映画。
ずっと恐怖が残る映画は Jホラーの醍醐味な気がする。

前日譚と言われている映画も見てみようかな。

思えばキャストもかなり豪華。
滝藤賢一と竹内結子の夫婦は渋い。
怪談マニアの佐々木蔵之介。似合ってる。
ちょっと変わった大学生橋本愛。やはり似合ってる。

映画を通して語りをしている竹内結子の声。
ホラー映画だというのにどこか落ち着くような声。
素敵な女優さんだ。
タスマニア

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