宇宙へ道連れ。
天才数学者の数奇な人生を描いた傑作「イミテーション・ゲーム」を手がけたモルテン・ティルドゥム監督の新作。クリス・プラット、ジェニファー・ローレンスという二大スターをキャストに迎え、新たな惑星に旅立つ宇宙船内での出来事を描く。
宣伝では伏せられているが、実は見る人にとって感想が変わるリトマス試験紙的な意欲作。ティルドゥム監督らしい画作りとテンポの良さで2時間はあっという間に過ぎるが、観終わった後にうーむと考え込む。そんな映画。幾ら何でもやり過ぎだーとかいやいやああなったら自分もああいう行動に出るかも…？と言った風に観る側の倫理を揺さぶってくる。
細かい部分の作り込みの甘さや演出の雑さが惜しいが、十分に楽しめた力作。一見の価値ありです。
