たけちゃん

ペットのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ペット(2016年製作の映画)
4.0
ようこそ、デューク!


クリス・ルノー、ヤーロウ・チェイニー監督
声優 設楽統、日村勇紀


「グリンチ」観たら、見逃していたイルミネーション作品を他にも観たくなり、チョイス!
なんとな~く動物もの避けてたのよね( ¯−¯ )フッ

これ、ペット版「トイ・ストーリー」と言われているらしく、確かにそんな感じの作品でしたね。でも、動物にはペットと野良がいるので、より構成が巧みになっていました( ˘ ˘ )ウンウン


今回の主演声優は、なんとバナナマンの2人。
主人公は犬のマックスは設楽統さん、相棒のデュークは日村勇紀さん。でも、驚いたことに二人とも芸達者で、あまり気にならなかったのよ。
ちょっとその2匹の主人ケイティを吹き替えた佐藤栞里ちゃんが気になったかな?
他はしっかり声優さんでした。
あっ、永作博美さんがいた……



さて、お話は、やはりとても良くて、なかなか楽しめました。ディズニーには「ズートピア」があるし、確かに「トイ・ストーリー」の異種変換なのは間違いなく、新鮮さに欠けるとも思うけど、後出しの良さをしっかりと発揮して、二番煎じになっていなかったのはとても素晴らしいです。

この後に作られた「SING」もそうだけど、イルミネーション作品は、共感出来るキャラ造形が本当に巧み。犬や猫、その他のペットを通して、様々な人種の有り様を巧みに描いていたし、個人としても、見た目の先入観や育った環境からくる偏見で見てはいけないというテーマをしっかり感じることができましたよ。

相棒のデュークは出会い最悪だったけど、困難を協力して乗り越えるうちに、互いを理解し、切れない絆で結ばれるようになりましたよね。
他のペットたちもモブになることなく、動物たちの個性に合わせたそれぞれの見せ場があり、しっかりと描かれていているのが良かったです。
後半の展開はアクション映画を見ているようでもありましたよね。実によく出来ていました!


あと、イルミネーション作品は、いつも音楽の使い方が見事なんです。そこで、ここからは音ネタ💩ウンチクンです( •̀ω•́ )و✧

まずは、オープニングでいきなり流れるテイラー・スウィフトの「Welcome To New York」で、いきなり心を鷲掴みされました!
この曲はテイラー・スウィフト5枚目のアルバムとなる「1989」のオープニングトラックです。アルバムは、「シェイク・イット・オフ」の大ヒットもありグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した強力盤です。これでテイラーは初期のカントリームードが全く消え、アメリカを代表するポップシンガーになりました( ˘ ˘ )ウンウン
「1989」って、彼女の生まれた年なんですが、若いのにすごい才能ですね。


おっ、「Happy」流れる\(^o^)/
これはファレル・ウィリアムスの大ヒット曲ですが、「怪盗グルーのミニオン危機一髪」で使われていたんですよね。「グリンチ」でもナレーションしていたし、ファレルはイルミネーションとの繋がりが強いのよね( ˘ ˘ )ウンウン


マックスがデュークの弱みを握り、街を散歩するシーンで流れるのは、「ステイン・アライブ」。曲はビージーズでおなじみですが、今作はN-トランスが演奏するラップバージョンでのカバー。こちらも非常にカッコよかった!
N-トランスって、イギリス出身のグループで、ダンスミュージックに分類されるのかなぁ。彼らが1995年に出したアルバム「Electric Pleasure」が大ヒット。この曲もそのアルバムに収録されています。


そして、来ました\(^o^)/
ギジェットがタイベリアスと仲良くなり、その背中に乗って空を飛ぶシーンで流れるのが、ご存知クイーンの「You're My Best Friends」
以前から僕が一番好きな曲と公言しているジョン・ディーコン作、「オペラ座の夜」に収録されています!


ソーセージ工場でソーセージたちが歌うのは「We Go Together」です。もちろんオリジナルではありませんが、ちょっとミニオンが歌うっぽい感じでしたよね。
この曲、僕は「グリース」でトラボルタとオリビア・ニュートン・ジョンの歌うバージョンでよく知っています( ˘ ˘ )ウンウン


うさぎのスノーボールがバスを奪ってマックスたちを追いかけるシーンで流れるのが、ビースティ・ボーイズの「No Sleep Till Brooklyn」です。
これはビースティ・ボーイズの1986年発表のデビューアルバム「ライセンス・トゥ・イル」収録で、ラップロックという独自のジャンルを開拓した名盤です!


冒険の1日を終えて、それぞれの家に戻っていくペットたち。そんな中流れる「Lovely Day」は、これ以上なくピッタリ!歌うのはビル・ウィザースです。
いいよねぇ、ビル・ウィザース!
70年代に活躍したシンガーですが、ファンクナンバーもあるんですが、癒しソウルとでも言うべき優しい曲も多くて、特にこの「Lovely Day」なんかは代表的な癒しソングです( ˘ ˘ )ウンウン


ラストのマックスとデュークの会話がなんともサイコーで、胸にグッと来ました!動物好きはもちろん、モフモフ好きの方にもおすすめです( •̀ω•́ )و✧