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エンド・オブ・キングダムの群青のレビュー・感想・評価

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)
3.1
ジェラルド・バトラー扮する大統領警護が愛しのマイエンジェル、じゃなくて愛しのマイプレジデント(アーロン・エッカート)を守るお話。

そしてコレ、突っ込みどころは作品への愛で隠してしまいしょう、的なタイプなのだ!!笑 好きなところ、良いところだけ観ればとても楽しい映画になる。


逆に、都合よすぎ問題に違和感を感じる人には合わないだろう。なんてったってアメリカを除く世界の国家元首が犯人の目論見でどんどんやられてしまうのだから。

国家元首の方々は色々な方法でロンドンにやってくる。一つの方法で来ればいいじゃないかと思うが、それにはそれぞれの国のそれぞれのSPが配置され人口密度が高くなってしまい守れないため、という理由がある。まあご都合主義だね笑
ある者は城の上で年の差に見えるような若い女と。
ある者は船に乗って、読書があるから到着時間を遅らせろといったり。
また、ある者は、目的地に着く前に衛兵の行進を広場の真ん中で突っ立ってたり、車内で渋滞をかわいそうに待ってたりと。

それらがいとも簡単にテロリストに殺されていく。国のトップがこんなことでいいのか、という不甲斐なさとバカじゃねえの?というアホらしさが同居している。爆笑もの。

アメリカだけはジェラルド・バトラーが機転を利かしてカレシを守る。
しかし守るのはここで終わりだ。とんでもない場所で孤立してしまったカレシカノジョ…ではなくカレシカレシは守るどころか攻撃に出る!


攻撃は最大の防御と言わんばかりで、ジェラルド・バトラーは向かってくる敵という敵を殺しまくる。そこにはなんの情もない。
クソったれ、殺してやる、いい気味だ!とこんなテンションがずっと続く笑

なんなら目の前の敵を殺しながら、無線のその相手の兄弟に対して、ほらよ、これで弟が死んでくぜ、へっへっへっへ。ざまあみやがれ。今からそっちにも向かうからな、覚悟してろよ。みたいなことを言う。
どっちが敵でどっちが味方か分かったもんじゃねえぞ!!!笑

このように、守護天使であり同時に死神のジェラルド・バトラーの無双っぷりがとても清々しくて気持ちがいい。ここで好きな人は、あっコレは最高や、となっていくという寸法だ。
だからこの作品は、ジェラルド・バトラーの無双っぷりと彼のマイ・ラバー・アゴ・プレジデントに対する画面から溢れ出るほどの愛を受け入れられるかにかかっている。
自分は、最高や、というタイプなのでとても楽しく観れた。

人がゴミのようだ!というのはこういうこと。それくらい敵がやられていく。
用意周到に計画され、テロリスト側も量で畳み掛ければ大丈夫かと思っていたら、たった一人の死神に無残に殺されていくのだからなんと可哀想なことだろう笑

ラストのアクションは長回しっぽいカメラワークもやったりしてて前作とは違うぞ!という気概を感じれてよかった。


難点は舞台がロンドンということ。
前作のホワイトハウスという良い具合の狭さがよかった。規模が街レベルになると殺されるかもしれないという危機感が薄まっているかと。

まあでも軽く楽しめる作品だ。
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