観る人の感性に委ねる系、の映画
と、同時に非常に評価が分かれる映画
開始早々、すでに物語は進行中で、いきなりこの映画の世界にほりこまれる。
この手の演出は中盤までネタを小出し小出して、それまでの経緯を補足していくパターン。
そして終盤に向かって一気に加速・・
この補足と加速の加減が、かなり観る側を試す結果になる。
補足が充分にされた場合、分かりやすさとスッキリ感を持って加速し、あとはクライマックスのオチに望むだけ。
しかし、補足が不充分だとモヤモヤ感が残り、加速されないままクライマックスへ。
この映画は後者の部類に入る。
中盤までの緊張感漂う展開にはグイグイ引き込まれ、ハイきたよコレ!と前のめり姿勢にさせられた。
特に、空からある物が降ってくるシーンは素晴らしい演出。
ただ・・・ほ、補足は・・?笑
補足が足らない映画の最大の難点が、頭の中で、?マークが邪魔をして、ラストシーンのキャラクターに感情移入しにくくなるという点。
しかしこの曖昧さと考える余地を残した余韻が好きな方にはたまらない映画だと思う。
ラストが意外な展開で、ほーっ!っとなっただけに、自分の中ではかなり、オシイっ!部類に入ってしまった。
分かりやすい映画がいい映画ではないが、補足がなさ過ぎるのも・・・
自分の中では未知との遭遇+インターステラー+アビス、みたいな感じかな。