きよぼん

ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビのきよぼんのレビュー・感想・評価

4.2
伸びしろしか感じない。

世の中が一気にゾンビ化するところから映画スタート。理由は不明だけど、なぜだかガソリンが使えなくなる。その代わりにゾンビの血に火がついたら、これがすごい勢いで燃え上がる!これ燃料の代わりになるんじゃねーか?と車を取りに行く登場人物たち。車の荷台に燃料のゾンビを括りつけて走り回るというインパクト。「車動かなくなった!燃料補給だ!近くにゾンビいねーか?」とか、なかなかこんなゾンビ映画も自分はみたことない。

プロテクターつけた衣装と、鉄板で完全防護の愛車。冷静に考えると、衣装と車のデザインに意味があるのか・・・といいたくなるけど、「マッドマックス」のリスペクトを全く隠さない潔さが心地よい。

主人公の妹が、あることをキッカケにゾンビを操る能力を身につける。この映画ではゾンビは主人公グループにとっては味方でもあるのだ。ゾンビがワラワラと人間に迫る場面は、他のゾンビ映画では恐怖でしかないけど、この映画では「よっしゃきたー!」と上がるのが面白い。この特殊能力は萌える。

ゾンビは燃料、ゾンビを操れる能力という妹。そして微妙にスパイス加えてるマッドマックス的世界。自分の知る限り、こういったアイディアのゾンビ映画みたことないなー。こんな面白い映画見逃してたとか、本当に不覚。

タイトルから低予算ホラーコメディにみえるけど、それだけで終わらない可能性を秘めている。もちろんこのままの路線でいいのかもしれないし、それこそマッドマックスみたいに燃料のゾンビを巡って争うカーアクションバリバリの大作になるのもいいんじゃないか。どんな形にも進化できる。伸びしろしかない。

映画が終わっても、多くの謎は残されたまま。続編つくるみたいなんだけど、もう期待しかない。
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