へたれ

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にのへたれのレビュー・感想・評価

4.0
人生の中で一番楽しかっただろう数日間をそのまま切り取ったような作品。最初の10分で自分に合わないと思ったら多分合わないタイプの映画。

良かったとこ1。題材の切り取り方のうまさ。同じストーリーで大学野球部の平凡な夏休みと言っても通用するものの、大学生活が始まる直前の3日間という文脈を与えたことで、何かが始まる予感に満ち溢れた幸せな映画になった。
その一方で、可能性が無限に開かれているわけではない苦さにもさりげなく目配せしているのはさすが。

良かったとこ2。有名な俳優がほとんどいないので、より平凡な生活感が出ていた。

良かったとこ3。服装やインテリアの70年代感。

ダメだったとこ1。バランスを崩すエピソードがちょっとある。彼女ができるところまでの経緯とか、ビフォア・サンライズのようでもあるけど、全般的な平凡さの中ではややドラマ的過ぎ。
へたれ

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