このレビューはネタバレを含みます
この映画はコメディ映画だ。テンポが良く、中盤のウルトラ茶番劇までヘッドライナー級の爆笑で映画館を湧かせる。
しかし、その奥に隠されている裏テーマが
『神を信じるとはどういうことなのか?』
ということだと思う。あくまでコメディタッチでそれを観客に投げかける。
もちろん1人の男と家族の話でもある。人は変われる、問題はそれに気付けるかどうかだと思う。主人公の医師が変わりゆく姿は幸せな人生のやり直しとして輝かしい物語となっていく。
そして終わり方が素晴らしい。観客にたくさんの選択肢を持たせつつも、最後の主人公の表情に救われるのだ。きっとこうであってほしいという結末でも、そうでなくても、それは神のみぞ知るということになるのだろう。