ベルサイユ製麺

神様の思し召しのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

神様の思し召し(2015年製作の映画)
3.2
パッケージよく見ずにフランスのコメディだと思って借りたらイタリアン・コメディでした。パッケージの配色をしっかり見れば一目瞭然ですね…。イタリアの映画、たまに凄く訳わからない事があるから不安だなー。
完璧主義で傲慢な(自覚が無い)エリート外科医の父親が、医者にするつもりだった息子に「神父になるつもり」と打ち明けられ卒倒。父さんはバリバリの無神論者なのです。息子を導いたと思われる神父に逆恨みして、彼の弱味を握ろうと付きまとっているうちに、彼の心に微妙な変化が…。
なんてこたねぇ普通のコメディです。この作品が特にそうなのか、イタリアのコメディが基本的にそうなのか分かりませんが、ギャグのテンポや笑わせ方のロジックが妙に日本人のセンスと似ているなぁと思いました。言ってしまえばベタ(なんとペンキ塗りたての椅子に座ったりする‼︎イタリアはまだ昭和なのか⁈)で、イギリスとかフランスみたいには頭を使わない感じ。気楽に観れはしますね…。もう少しひねってくれてもいいんだよ?
かと思えば、急に障がい者のフリをするギャグとかあるのですよね。酷いなぁ。ベタと危険の間は無いのかい?この辺もお国柄なの?以前観たベルギーのコメディも酷くて心がしんどかったです。あと性的マイノリティーに対する理解も(日本ほどでは無いでしょうが)低そうです。なんかいろいろ合わないなぁ。
個人的には終盤に一気にトーンが変わるところが狐につままれたみたいで凄く好きでした。狐も可愛いから好きです。そういえば『ローマ法王の休日』も唐突な終わり方にビックリさせられましたね。お国柄?
尺も短めなので、サックリ観れますし、一部のギャグを除けば不愉快さもそれほどではありません。まあまあおススメです。ご夫婦でどうぞ!きっと大人な方ほど楽しめるのだろうな。だから自分には…。
つまらないレビューに自己嫌悪。いろいろ考えたのだけど、コメディの感想はホント難しいです。ちょっと隅っこ行って来ます…。