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ジーサンズ はじめての強盗のkoyaのレビュー・感想・評価

4.0
原題は'Going in Style'で、邦題は好きではありません。
マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、アラン・アーキン、この3人の老人が銀行強盗を・・・という映画ですが、マイケル・ケインなんてSirの称号を持つ俳優さんですよ。

私個人的に苦手な映画って、銀行強盗ものなんです。
だから、映画として、というより、もう、俳優さんがすごくて、3人の他にアン・マーグレット、クリストファー・ロイド、マット・ディロンなんかも出ている妙な豪華さがあるのですが、成功してもしなくても気持複雑になってしまいます。

監督がザック・ブラフで今回は監督に徹していますが俳優さんでもあります。
そうそう銀行強盗なんて上手くいく訳ないのですが、FBIのマット・ディロンが、じわじわと3人の老人に目をつけるあたり、それから予行演習でスーパーで万引きとか、妙な緊張感があるんですよね。

でも、マイケル・ケインも年とりましたなぁ、ってもう80代なのね。
立派なおじいさんぶりで、若く見せようなんてしない所がカッコイイ。
それはモーガン・フリーマン、アラン・アーキンにも言える事。
もう、老人だからできない事の方が多い訳で、そこを無理しないで、どう銀行強盗するか・・・人を傷つけずにお金だけいただくか。
どたどたと走る姿がいい。
昔の映画『スティング』とかありましたけれど、それの老人版、みたいな印象を受けました。

「失う物がない人間は強い」とはいえ、結構、3人も年をとればそれなりに色々人間関係も出来上がっている訳で、そこら辺もさらりとしていました。
でも、一番驚いたのは、あいかわらずクリストファー・ロイドのはっちゃけぶり。
今回は完全にボケちゃったけれどやたら活動的な地域のおじいさんでした。この人はいつもはっちゃけてるなぁ。
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