明るくなるまで待って。
2016年の映画納めはこの映画!近隣の映画館ではやっていなかったので、少し遠出をして観て参りました。
郊外に暮らす、盲目の老人。彼の家に訪れる若者三人組。彼らの狙いは老人の隠し持つ大金。それは、簡単な盗みのはずだった…。
いわゆるワンアイデアによる低予算ホラー映画。だが、その味わいは極上。まずは寂れたデトロイトの町並みを映す撮影が素晴らしく、どこか不穏な緊迫感が常に画面を支配する。88分の上映時間の使い方も無駄がなく、序盤にしっかり伏線を張りつつ若者たちのキャラクターも立たせてお見事。そして彼らが老人の家に侵入してからはまさに息もできない展開の連続。ひねりの効いた脚本に意表を突かれ、静寂と暗闇にハッとする。ジャンル映画としての楽しさが凝縮された、アイディア満載の至福の88分間。
ホラー映画ですが、グロはほぼありません。幽霊も、超常現象も、魔女も、怪物も出ません。でも、めちゃくちゃ怖いです。映画館の暗闇で見ることに意義がある作品でもあると思います。
またジョジョの奇妙な冒険のような頭脳戦がメインなので、ジョジョ好きにもオススメです。
総じて、万人向けの優れたホラー映画です。超オススメ!今年最後に相応しい作品でした。