しおえもんGoGo

レディ・プレイヤー1のしおえもんGoGoのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーとしては王道で、VRの世界ではイケイケだけど実際は冴えない毎日を送る主人公が、VRで知りあった仲間と力を合わせて戦う中で本来の自分も成長していくという話。
VRの仲間がリアルでも集結する胸アツ展開とか、IOIでオアシスで死んだら即リスポーンさせられる怖さとか、拾いきれない位に盛り込まれた映画やゲーム、アニメへのオマージュなど素直に楽しめる。

特にオアシスの世界観が、メタバースが身近になってきた今の時代には以前よりリアリティを持ってみることができるという意味でも面白かった。

一方で、例えばリアル世界のディストピア感とか、人がここまでVRにのめりこんでいることの怖さをもうちょっと掘り下げて欲しいかなとも思う。
主人公の戦いがVRからリアルへと移っていく中でその現実世界部分の描きこみがやや不足気味のようにも思える。
IOIはオアシスをビジネス利用しようとしてる風に見えたのだが、だからって今のオアシスも全財産つぎ込む人が居たり、中で商品が購入できたりと十二分に弊害もあればビジネス利用もされているはず。IOIが何をしようとしたのか、主人公たちはオアシスをどう守ろうとしたのかが明確だった方が良かったかも。

VRのアバターとリアルの人が同じとは限らない、逆にVRなら自由でいられるという点がもう少し広がりを持っていてほしかった。あんな若者たち(しかも全員駆けつけられる距離に在住)ばっかりじゃなくて、年齢とか居住地とかにバリエーションがあれば素敵だったと思う。「結局アルテミス美人やん」ってなるので。

だからアルテミスに夢中になっているパーシヴァルに明らかに嫉妬の感情を見せていたエイチの気持ちが、リアルで対面したとたんに無かったかのようにサラーっと流されたのが不憫でならない。
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