へたれ

レディ・プレイヤー1のへたれのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.2
「チャーリーとチョコレート工場」と、「グーニーズ」を足して4で割って薄まったところに、大量の版権キャラを詰め込んだような作品

良かったとこ1 第二の鍵のシーン全体
全般的に色んなキャラの出オチが多い中では、某有名映画に入り込んで謎を解くこのシーンだけは、部屋の作りからその後の展開まで、仕掛けが凝っていた。

良かったとこ2 スピルバーグらしい演出
オープニングシーンで2045年の生活を俯瞰させるところや、後半の集団戦を見せるところの手際の良さ。情報量が多い割には観ていて疲れない。
現実とVRがシンクロしたサスペンス演出などは、セルフパロディかと思うぐらい得意技を見せてもらえた。

ダメだったとこ1 現実側のキャラの薄っぺらさ
5人チームのはずだけど、主人公とヒロイン以外は同じ車に乗って逃げ回ってるぐらいの存在価値しかない。オンラインのはずなのに早々にオフでも集合してしまうが、何のために集まってるのか良く分からない。

ダメだったとこ2 理解しづらいディストピア感
敵役となるIOIという企業が何となく悪そうに見えるだけで、実際にはどこまで邪悪なのか良く分からない。人々がゲームに没入してるわりには経済活動は普通に行われているので、ディストピアというわけでもなさそう。要するに、俺たちのゲームに企業がしゃしゃり出るなと騒いでるだけのように見えた。
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