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ダークタワーのTEPPEIのレビュー・感想・評価

ダークタワー(2017年製作の映画)
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今年のもうひとつの爆死映画。なんかもう出だしから面白くなかった。まず「ダークタワー」は原作全巻読破しており、スティーヴン・キングの代表作であり、様々なキング作品とのクロスオーバーも果たしている。ロン・ハワードやJ.J.エイブラムスがかつて名乗りを上げたものの、度重なる変更と共に、やっと映画化にこぎつけた。原作ファンに注意したいことは、本作は元々シリーズ作として製作をスタートしたが取りやめて設定だけ借りたオリジナルの一作として映画化されている。
おそらく他のレビュアーも感じただろうが、とにかくこの映画意味不明である。ダークタワーという存在と魅力を何一つ言えずに、淡々と説明口調でストーリーが進行してThe ミスキャストな方々が安っぽ〜いCGとアクションを披露する子供映画の他ない。これにはキングもノーコメントだが、イドリス・エルバ、マシュー・マコノヒーの演技など潰されるぐらいキャラクターもストーリーも響かない。大丈夫である原作読破側からしてもこの映画のストーリーテリングは意味不明だし、世界観も何も表現できていない。世界でも大コケしてしまっている本作だが、そもそも上映時間95分でイドリス・エルバが全然ガンリンガーじゃないアクションを一生懸命頑張っている姿しか見れない。だって荒廃して、全てが変転する世界をこの映画は砂漠とNYだけで展開しちゃってんだからとんでもない。残念ながら監督も雇われ感しか漂わない何のこだわりもなく、キング作品へのリスペクトを微塵も感じない脚本にゲンナリ…子役もここ最近で1番下手でした。
本作はもう無かったことのようにスルーして、「IT」を絶賛しているキングの気持ちを察して下さい。子役もあちらの方が断然輝いていた。
総評として「ダークタワー」はハリウッドがたまに作る適当で雑な印象の強い作品になっている。それにしてもこんな燃えないメジャー映画も珍しい。とにかくラジー賞も夢じゃない、☆0〜1が妥当な作品である。申し訳ないが酷評しかできん。
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