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ラブ・アゲインのkoyaのレビュー・感想・評価

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)
4.0
邦題よりも、原題'Crazy, Stupid, Love'の方がぴったりの人間ドラマ。
ライアン・ゴズリングが出ているっていうことで選んだ映画ですが、最後まで観てみて、なんてうまくできた人間ドラマ&コメディだろうとねぇ、感心。

もう、人間関係もつれっぱなしがずっと続いて、あらまーあらまーってな具合です。

キャル(スティーブ・カーセル)は、生真面目な中年男。
いきなり、妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)から離婚話を切り出される。
エミリーは、同僚のデヴィッド(ケヴィン・ベーコン)と浮気をしたという。
失意のキャルは、若い人たちが集うバーに。
そこで出会ったのが、プレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)

ジェイコブは、キャルが生真面目なだけのところ、服装、髪型から何から何まで、「女にもてるために」を指導する。
だんだん、キャルは垢ぬけて、バーにいた女性、ケイト(マリサ・トメイ)をナンパ。

その前にバーで、ジェイコブはいつものようにめぼしい女の人に声をかけるがふられる。それがハンナ(エマ・ストーン)
ハンナは弁護士試験に合格したばかりで、だんだんジェイコブと愛しあうようになる。

まだ妻に未練たらたらだが、キャルは変わっていく。
キャルとエミリーの息子、ロビーは13歳で、家に小守にくる17歳のジェシカのことを「魂の伴侶(Soul Mate)」と愛している。何度もアタックするロビーを軽くあしらうジェシカが実は好きなのが、キャル。

ここまでが前半で、誰が誰を好きなのか、がもつれてもつれて・・・・後半、びっくりだ。
こういう派手なシーンもなく、人間ドラマを笑いでもって見せる映画は大好きですね。

『ラ・ラ・ランド』で共演することになる、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンがここですでにカップルの役をやっているのね。
なんだか、損な役割のケヴィン・ベーコン。実はこの人はこういう関係の人だった・・・の意外性がとても新鮮。

ライアン・ゴズリングは、プレイボーイに見えないのですが、よくよく見るとハンサム、という微妙な役でしたねぇ。
『16歳の合衆国』『きみに読む物語』『ラブ・アゲイン』『ドライブ』『ラ・ラ・ランド』といい脚本、選んでいなぁ。
大人の映画でもあり、ティーンエイジャーの映画でもあります。
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