ルームのカツマのネタバレレビュー・内容・結末

空は青い。知っている、みんな子供の頃から当たり前に分かっている。

この映画は2人のストーリーを前後半で描いている。前半は監禁、正にルームの話だ。後半は逃亡からの新しい生活の話となる。大人と子供、2人のストーリーが交錯し、感じ方の違い、周りとの軋轢、感情の揺れ動き、全てが入り乱れる。
子役のジャックが青空を初めてその目で見た瞬間、少しだけ瞳が揺れていたように見えた。ジャックの世界は広がる、ママの世界は狭まる。
対象的な2人のその後を人間の醜さ、優しさ、懐かしさで包み込み、最後の印象的なラストシーンまで繋げていく。

ママの名前は、出てきていたかな。ブリーラーソンは主演女優賞を受賞したが、主演はジャックだったのではないかと思う。子供がこの物語を救ってくれたからだ。