誘拐監禁されレイプされて妊娠・・・7年間、納屋に監禁されていた女性と5歳の息子というショッキングな内容。
オーストリアの実際あった事件を元にしたそうです。
虐待ものと言ってもいいくらいなのですが、この映画は、そんな逆境でも絆を保ち続けた母と子の物語であり、無事、保護されて家に帰ってからの苦悩を描きます。
虐待とはいえ、母と息子、2人だけの世界は一種のユートピアでもあった・・・かもしれない。
ただ、突然、自由の身になりました、はい、幸せになりました、にはならないというところが後半。
ジャックという5歳の子は、ふと「ルーム」に戻りたい、ともいう。
それまでは、自分と母だけの世界だったのに、自分だけの母だったのに・・・外の世界は色々なものがありすぎて戸惑うジャック。
とてもよくできた映画なのですが、子育てに夢中になっている時期の女の人には向いてないと思う。
子育て中って精神的にきついといえばきついから、この映画はちょっとそういう人には刺激強すぎるかと、余計なお世話ではありますが。
