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ジョン・F・ドノヴァンの死と生のmiwanのレビュー・感想・評価

4.0
(2回目)
いろいろな事が繋がって、ワタシなりに咀嚼できて、ドランの旨味がジュワっと沁みてきた。

オープニングに鼓動が高まったり、目の前に現れた画にハッとしたり、、っていう度合いは1回目に比べたら少ないのかもしれないけれど、じっくり噛み締めて味わう2回目からの体験は癖になる。

親の、子の、人間の、嫌な面を徹底的に見せつけて、絶妙な塩梅で弱さや愛情を滲ませるバランスは、さすがドラン。
キットの繊細な存在が美しい。

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(1回目)
久しぶりのドラン作品鑑賞。
英語作品ってこともそうだけど、ドラン臭をなかなか嗅ぎ出せずにうろたえているうちにお話が進んでしまった。
その上、ルパートとジョンの関係をミスリードしてしまい💦いろいろと不覚だった。

そして、ジョン(キット・ハリントン)とリアルのキット(ジョン・スノウを演じたキット)がオーバーラップしてしまい、その他のいろいろなテーマ(アイデンティティや親子関係など)まで気持ちが向かないまま終わってしまった。

深読みとか求め過ぎる事は素直な気持ちを曇らせる。過ぎたるは及ばざるが如し。
帰宅してからパンフをよく読んでみて少しスッキリした。
そのまま素直に受け取ればよかったんだ。

もう一回観てみようかな。
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