🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-394
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋これはこれは、とっても好きなカテゴリーの作品でした。ある意味インド映画っぽくなく、でもやっぱりインド映画で！！

🖋幸せを装っているセレブの家族それぞれの本音を、飼犬の視点で（なんとこの声のナレーションがアーミール・カーン！！）、綴られていきます。

🖋一代で財と会社を成した父親とその父の浮気に目をつぶりながら良妻を演じる母親、自身で会社を設立し古い慣習から抜け出すために夫との離婚を考えている娘、仕事の自信が無いのに父の会社を継ぐことを当たり前のように考えていた息子。。。など家族のそれぞれに色んな問題を抱えています。それが父母の30周年の結婚記念日クルージングツアーで一気に爆発し交錯。。。そんな家族の崩壊と絆の再生をコミカルにそして優しく描いた良作です。

🖋インド映画らしくないのは、その舞台。豪華クルージング船での船上の旅とトルコやらギリシャなどの旅と風景を描いているロードムービーであること。この空気感はインド映画ではあまりない空気感ですよね。

🖋しかしながらやっぱりインド映画なのは、どうしても180分と頑張って観なければいけない鑑賞時間と、ポイントポイントで差し込まれる歌や踊り（本作ではストーリーを観ていく上では必要だし、とても素敵なのですが）。

🖋そして家族の崩壊や招待客との諍の理由となったインドならではの悪しき伝統と風習。家長制度の基づく父親の圧倒的な権威、男尊女卑などが上手くストーリーに絡めて描かれています。

🖋さらにインドの名優たちが勢揃い。ナレーションのアーミール・カーンを筆頭に、アニル・カプール、プリヤンカー・チョープラ、ランヴィール・シン、アヌーシュカ・シャルマ、ファルハン・アクタルなど豪華キャストで繰り広げられるヒューマン・ラブ・コメディは見どころがいっぱいです。

🖋ラストはインド映画ならではの強引なまでの大円団！！ここで涙腺が崩壊してしまいました！！（涙）

😭Story:（参考: Amazon ）
大富豪のメヘラ夫妻は結婚30周年を記念して、知人を招き、トルコとギリシャを巡るクルーズ船の旅に出る。夫のカマルは会社を経営し、2人は周囲からは理想の夫婦に見られていた。だが、会社は倒産の危機にあり、カマルは女好きで妻ニーラムとの仲は破綻していた。娘のアイシャは結婚後に事業を立ち上げ成功したが夫との離婚を考え、父の会社を後継する息子カビールにはビジネスの才能がなく、会社を立て直すための政略結婚が進められていた。豪華クルーズ船で過ごす華やな日々のなかで、ひた隠しにされてきた家族の苦悩が、飼い犬プルートの視点を通じて明かされていく。

🔸Database🔸
・邦題 :『鼓動を高鳴らせ』
・原題 :『Dil Dhadakne Do』
・製作国 : インド
・初公開 : 2015
・日本公開 : 2021/12
・上映時間 : 174分
・受賞 : ※※※
・監督 : ゾーヤー・アクタル
・脚本 : リーマ・カグティ、ゾーヤー・アクタル
・原作 : ※※※
・撮影 : カルロス・カタラン
・音楽 : シャンカル-エヘサーン-ローイ
・出演 : アニル・カプール、プリヤンカー・チョープラー、ランヴィール・シン、アヌシュカー・シャルマー、ファルハーン・アクタル/ アーミル・カーン（ナレーション）

🔸Overview （参考:映画. com）🔸
「インディアンムービーウィーク2021 パート3」（21年12月17日～、キネカ大森ほか）上映作品。

• #MyDVDArchive

IMW2021パート3 ⑦
お犬様🐶だけは知っていた。
事業を経営するメヘラ夫妻は結婚30周年記念として知人を招き、トルコ、ギリシャをまわるクルーズ船の旅に出る。２人は周囲からは理想の夫婦に見られていたが、会社は倒産の危機にあり、夫婦の仲はすでに破綻。娘、息子も悩みを抱えていた。幸せを装う家族それぞれの本音を飼い犬の視点を通じてつづる。
ベースとしては、まるで向田邦子脚本のような、鋭い人間観察に基づいた家と家、家族同士の人間模様を描いた、ちょっとドロッとしたホームドラマなんだけど、そこにインドらしく歌や踊りで楽しく味付けされた作品。
プリヤンカー・チョープラー、ランヴィール・シン、アヌシュカー・シャルマーといった知ってる俳優さんばかりで、しかもお犬様🐶の声はアーミル・カーン！プリヤンカーちゃんは大人の美しさ、アヌシュカーちゃんは魅力的なダンサーで、どちらも甲乙つけ難いほど素晴らしい💕
またロケ地が、自分の大好きな国トルコで行われていて、イスタンブールやコンヤ、カッパドキア等々街並みが懐かしくて、もう最高でした。
アニル・カプール演じた父親が、そもそもメンツを重んじ、家庭を全く顧みないダメ親父で、ずっとイライラさせられっぱなしだったが、家族それぞれが本音をぶつけ合った後から一気にストーリーも動きだし、最後思わぬ展開になったが、なんかその展開が思った以上に良くて、清々しい気分になった。
みんな知ってたお犬様🐶コレまたイイお芝居をするので、ココも要注目🤗

• #2021劇場とらキチ
• #インド魂

打算と保身に凝固まった上流階級の人々の心の解放を描いた家族の物語。

会社創業者のメヘラ夫妻は結婚30周年を祝って親しい友人を10日のクルージング旅行に招待。

実は会社が傾いており、政略結婚や仕事を持つ女性の自立もテーマになっている。
しかしセレブな金持ちばかりなのでどうも感情移入しづらい。

ミュージカル的な要素もみられ明るく楽しめる。
『ガリーボーイ』のゾーヤー・アクタル監督だが予算をかけた割には集客出来ていないらしいので、庶民の共感を得られなかったのかなぁ。

主役の長女アイシャ役のプリヤンカー・チョープラーが女性起業家と夫の支配欲に抵抗する凛とした演技が良い。
『人生は二度とない』のファルハーン・アクタルも脚本とアイシャの元カレ役で出演

ゾーヤー・アクタル監督の撮るランヴィール・シンは、彼の素の部分の魅力を引出すのが上手い。今回は船内のダンサー(アヌーシュカ・シャルマ)に恋する甘々ボンボン役


『タイガー3』とハシゴして観たら、タイガーのロケ地トルコがコチラでもロケ地になっていて、同じコロッセオや気球も見せられる既視感。インドではトルコは人気のロケ地なのね。

• #なだとインド映画