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リメンバー・ミーのkoyaのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
5.0
とても良くできたストーリーとアイディア、オレンジを基調にした鮮やかな色合い、何よりも骸骨になったご先祖様がわらわら出てくるこの世界観が好きです。

今回の舞台はメキシコ。
春休み映画ということで地元のシネコンは吹替版しか上映していなかったので都内のシネコンで字幕版を観ました。
ディズニーのアニメは歌もとても大事なので、歌まで日本語はちょっとつらいものが。

メキシコが舞台なので、ムードがいいですね。最初、シンデレラ城の絵が出るけれどそこからして音楽がメキシコ調でした。
そして、日本では知名度がない、メキシコの死者の日。
マリーゴールドの花のオレンジが鮮やかで、この映画のキーカラーはオレンジでしょう。

先祖、死者が一年に一度だけ、マリーゴールドの花びらでできた橋を渡ってお墓にやってくる。日本と違う死後の世界観というのも興味深い。
代々、靴屋をやっているミゲル少年は大の音楽好き。
しかし、先祖のせいで音楽だけは禁止という事になっています。

字幕版で観た方がいいのは、メキシコだから、スペイン語とかも交じっていたり、スペイン語訛りの英語だったりで、ネイティブスピーカーがペラペラと英語を話すわけではないのも、この映画独特の雰囲気のひとつ。

押しつけがましくなく、先祖と家族のつながりなどを説明するあたりの見せ方上手いと思います。
台詞に頼る事なく、お説教くさくなく、ストーリーと映像でぐいぐいひっぱっていく、という。

大人だったら字幕版で観る方がいいと思いますね。
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