まちゃん

ゴジラvsコングのまちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

怪獣映画の難しさの一つとして人間パートと怪獣パートのバランスがある。観客は怪獣を期待するが延々と怪獣シーンが続くと単調になる。やはりストーリーを進める上で人間パートは必要不可欠だ。しかし、人間パートを観客は期待していない。この作品ではそこら辺のバランスがちょうど良くストレス無く観られた。コングと心を通わせる少女を配置する事によって人間と怪獣が分離せずに物語を作っているのも上手い。「ゴジラVSコング」という題名から期待されているものを製作者が良く理解しているので全編に渡ってゴジラとコングの戦いが観せてくれる。日米を代表する怪獣王同士のぶつかり合いはど迫力で文句なく興奮する。最新のCG技術により自由な動きとカメラワークを自在に操った前代未聞の破壊の演出だった。ストーリーの大きな軸としてコングを故郷に返すというテーマがある。それが地下にあるもう一つの太古の世界という伝統的な設定なのも怪獣映画らしい大ボラで好ましい。レジェンダリーのモンスターバースの世界観設定は概ね上手くいっているのではないか。サプライズで現れるメカゴジラも嬉しかった。怪獣映画愛に溢れた大作だった。
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