あられ

クリスマスキャロルのあられのネタバレレビュー・内容・結末

クリスマスキャロル(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

レビュー遅れましたがクリスマスに見ました😊

この映画では1世紀前のロンドン(1838年だとすると、ヴィクトリア朝が始まる頃かな)の街並みや、当時の様子が見事に再現されています。

レジナルド・オーウェンの演ずるスクルージが、悪から善に心を入れ替える表現や表情の変化が、笑えるほどとても素晴らしいです😆

雪遊びや氷滑りをする子供たちがめちゃくちゃ楽しそうに演じています。子供たちと一緒に遊ぶ店員のボブや甥のフレッドの陽気な感じが、悪印象のスクルージと対照的で面白いです。何があっても明るくて、人生を楽しんでいるボブに好感を持ちました😆

貧富の差や格差社会はいつの時代にもありますが、スクルージは、貧困や困っている人の問題は個々の責任で、それを見捨てることを善しとする個人主義や利己主義を主張する人みたいで、現代に通ずるものを感じます。

スクルージは嫌な奴だけど、実際は悪者ではないので、ただの哀れでかわいそうなお爺さんにも思えます。利己主義では幸せになれないという教訓を肝に銘じたいと思います。


クリスマスが大嫌いな、ケチで偏屈、人間嫌いの老人スクルージは、お金があるのに貧しい人々を助けないし、そもそも彼らの気持ちがわからない😰

そんなスクルージに自身の邪心を気づかせ、改心させるべく、亡き相棒のマーレイの亡霊がクリスマス・イブの夜に現れる。

そして3人の過去、現在、未来の亡霊が訪れ、スクルージにそれぞれのビジョンを見せる。

それはスクルージの楽しかったクリスマスの思い出、ボブやフレッドの賑やかで楽しいクリスマスの様子、そして後々迎えるであろうスクルージ惨めなクリスマスの光景だった…。
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