牛猫

Coo 遠い海から来たクーの牛猫のレビュー・感想・評価

Coo 遠い海から来たクー(1993年製作の映画)
2.6
南の島で父親と暮らす少年と、そこで偶然見つけた首長竜の子どもの一夏の出会いと別れを描いた話。

今となっては古臭いキャラデザや少し粗めの作画も味わい深い。南国に海に魚や動物たち。見ているだけで涼しくなれる暑い時期にぴったりのアニメ。

浜辺で遊ぶクーと犬がかわいくて微笑ましい。
父さんが躊躇なくクーの糞を食べたのにそれに突っ込むこともなくそのまま進行していくのがシュールだった。

少年の声優がこの時代の子役の代表格とされていた山崎裕太。素朴で少年らしくて良い声だと思うけど、キャラデザに対して声が幼すぎる。
山口智子もよくあるタレントの吹き替えの域を出ない感じ。それにひきかえ伊武雅刀はやたらハマってる。元々渋くて良い声だけど、声の表情やアクセントの付け方が自然。

ストーリーはシンプル。珍しい生き物と心を通わせながら友情を深めていく少年の成長物語でもあり、悪い大人から友達を守る少年の葛藤も描かれている。
展開が読める分飽きさせない何かが必要だったのかもしれないけど、安易にシリアスな要素を入れすぎた感じが否めない。いくらなんでも武力行使が過ぎる。リアリティが大幅に削がれた。
イルカの犠牲も胸糞悪い。
牛猫

牛猫